"書物は車輪と同じような発明品です。発明された時点で、進化しきってしまっているんです。
最も偉大な作家は、我々が作品を一つも読んだことがない作家なのかもしれません。栄光の絶頂にあるのは、おそらく誰が書いたかわからない作品でしょう。
人生を愉しむことが人生の目的になりうるように、読む愉しみそのものが読書の目的になることもあるんですね。ただ映像が観たいから、つまり何かしら動いているのが観たくて映画館に行く人もいますよ。映像の中身や物語なんかは、しばしばどうでもいいんですね。"
本棚は、必ずしも読んだ本やいつか読むつもりの本を入れておくものではありません。その点をはっきりさせておくのは素晴らしいことですね。本棚に入れておくのは、読んでもいい本です。あるいは、読んでもよかった本です。そのまま一生読まないのかもしれませんですけどね、それでかまわないんですよ。