2011年は近年になくアニメ豊作の年で、歴史に刻まれるでしょう。同時代に体験できたことがたいへんうれしい。それでも全話みた作品は30本ほどで、例年どおり。個人の趣向による偏りがあるのは承知の上でベストアニメを選んでみました。
まずベスト3から。この3本は迷わず即決。
魔法少女まどか☆マギか
十年に一度出るかどうかというレベルの作品でした。語り尽くされているので、あらためて書き足すことはないほど。
放浪息子
『青い花』に続く志村貴子作品。原作の魅力を最大限に引き出したのは青い花と同じで、作品自体が大切に大事に扱われたのは幸福な出来事でした。
花咲くいろは
2クール作品が減っている昨今によくぞたっぷりとやってくれた。深夜アニメではまず存在しない朝ドラ/昼ドラの世界観を飽きさせずに、繊細な人間ドラマとして描いた。飽きさせなかったのは、萌え要素や、エロ、お笑い、アニメ技術指向の単発エピソード、など挿入もあったからですね。エンターテインメントとしても優れていた。
次点は以下の7本とします。
戦国乙女〜桃色パラドックス〜
主演のヒデヨシを演じた日高里菜さんの魅力がたいへん大きく、かわいくて仕方がなかった。B級アニメらしい世界観でしたが、この手は意外と侮れなくて、健気さに応援したくなるですよ。
君と僕。
ちょっと見でBL系と誤解されがちでしたが、実質は男女の恋愛が主軸であり、高校生の青春がほんわかでいて繊細に描かれており、素晴らしかった。個人的にはしゅんちゃんのキャラクター性が大きかったのもありますが、幼稚園からの幼なじみ4人に千鶴くんというやんちゃな転校生が加わった異化作用が魅力を大きくしていた。
IS 〈インフィニット・ストラトス〉
深夜アニメの視聴者をどれだけ楽しませるかという戦略で突出していたお手本。あまりにハメられた人続出すぎて、2012年正月の今、逆に言及が躊躇されているのではないかと思う。
これはゾンビですか?
B級深夜アニメのテイストがぷんぷんした愛すべき作品。その脱力する設定を補うのは、キャラたちの切なく健気な運命で、涙を誘った。
日常
ハードルの高いギャグアニメを2クールやるという挑戦は、世間的には失敗作とみなされましたが、その無謀さは貴重です。(原作は未知ですが)元々の原作に準拠したエピソード、オリジナルのエピソードの2本立てだったようで、実際後者が取っつきやすく正直優れていた。京都アニメーションの技術力がたっぷり堪能できた。
ゆるゆり
第1話のすべてのダメさ加減から、回を重ねるうちにあれよあれよといううちに逃れられない魔力を発揮はじめ、とんでもない境地へと到達した今年のダークホースナンバーワンアニメ。ゆるさを徹底追求した類い希なるセンスは癖になる。
ダンタリアンの書架
それほど優れた作品ではなかったが、沢城みゆきさん演じるダリアンに個人的にハマってしまった(どこがそんなに良いのか説得力を持って説明できませんが)。しかしダリアンだけでなく、私のイギリスへの憧憬、ゴシック指向がうまく作品に表現されていたからでもあるでしょう。




